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●固形石鹸は安いのが普通●


 石けん屋(製造者)として、石けんの裏話を少し、ある時一つの固形石鹸をめぐり、「これいくら位すると思う?」との質問に対し、「75円」と私。その日たまたま遊びに来た友人の石けん屋、「80円以下?」、その答えにその石けんを持ち込んだ女性、「えーホント、ショック、3000円もしたんだよー。」 

 最近、石けん屋の目から見て、ベラボウに高い石けんを見ることがあります。「高い物は良い」なんて思わないでほしい、いや逆に「高い石けんなんて作りようがない」と確信しています。と言うのも、石けんとは、油と苛性ソーダとで作りますが、通常「油」は、椰子、パーム、牛、オリーブ、などが主体で、一キロでどんなに高くても製造業者の仕入は、100円〜250円、それに苛性ソーダはキロ当たり100円以下、無添加石けんだと添加物がいらないから、材料費だ
けで言うと、100g当たり30円位、それに燃料、人件費、包装など加えても100円〜150円が100gの固形石鹸の利益もで含んだ適性な価格だろうと思う。100g前後の固形石鹸が500円を越えるようなら、「何か特別の訳があるか、暴利をむさぼっている人が間にいる。」と思って良いでしょう。

 最近流行の個人が作った「○○○石けん」という高価な石鹸が話題になっていますね。これは私の「感」でのお話ですが・・(製造現場を見ていないので)、まず「石けん作りは職人仕事」と言われ、塩析法で石鹸がまともに出来るまでには10年位の経験を要しますし、設備も必要です。おそらく、その石けんは「炊き込み法」か「冷製法」で作られているのだと思います。この方法だと、原材料の油に含まれる「グリセリン」が石けんにそっくり残ります。ちょうど、私どもの「元ちゃん」(1個60円)がそれですね。御存知のように「グリセリン」には保湿性がありますので、「しっとり感」があります。ただし、溶けやすく、減りが早いです。「埴輪が有田」のしっとり感はグリセリンの効果によるものかも知れませんね。


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